iFi DACシリーズ比較 — Zen/GO/micro
iFi AudioのDAC製品をZen、GO、microシリーズに分けて特徴と選び方を比較します。
iFi Audioの特徴
iFi Audioは英国AMR(Abbingdon Music Research)の姉妹ブランドとして設立された。Burr-Brown系DACチップの採用、独自のアナログ回路設計、XBassやXSpaceといったサウンドエンハンス機能が特徴だ。測定値よりも聴感重視のチューニングで、暖色系で音楽的な音作りに定評がある。
シリーズ別ラインナップ
Zenシリーズ(据え置き・エントリー)
| モデル | 種別 | DACチップ | 価格 |
|---|---|---|---|
| Zen DAC V2 | DAC/Amp | Burr-Brown | ¥25,000 |
| Zen CAN | ヘッドホンアンプ | — | ¥32,000 |
| Zen Stream | ストリーマー | — | ¥38,000 |
Zenシリーズはデスクトップ据え置き型のエントリーライン。統一されたデザインでスタック可能。Zen DAC V2は初めての据え置きDACとして定番で、4.4mmバランス出力と6.3mmシングルエンド出力を装備。MQAフルデコード対応。
音の傾向はBurr-Brown系らしく暖色で滑らか。ボーカルや弦楽器の質感が良く、ロックやポップスを心地よく聴ける。XBass(低域ブースト)とPowerMatch(出力切り替え)も搭載。
GOシリーズ(ポータブル)
| モデル | 種別 | DACチップ | 価格 |
|---|---|---|---|
| GO bar | ドングルDAC | Burr-Brown | ¥18,000 |
| GO blu | BT DAC/Amp | Burr-Brown | ¥22,000 |
| GO pod | ワイヤレス TWS アダプター | — | ¥15,000 |
GOシリーズはポータブル特化。GO barはUSB接続のドングル型DACで、サイズの割に高品質な音を出す。4.4mmバランス出力搭載で、IEMとの組み合わせが特に良い。
GO bluはBluetooth DAC/アンプ。aptX Adaptive、LDAC、aptX HDに対応し、ワイヤレスでの高音質再生を実現。クリップ付きでポケットに固定できる。
microシリーズ(据え置き・ミドル〜ハイエンド)
| モデル | 種別 | DACチップ | 価格 |
|---|---|---|---|
| micro iDSD Signature | DAC/Amp | Burr-Brown | ¥85,000 |
| NEO iDSD | DAC/Amp | Burr-Brown | ¥98,000 |
microシリーズはiFiの技術を凝縮したミドル〜ハイエンドライン。NEO iDSDはMQAフルデコード、Bluetooth 5.0、多彩な入出力を備えた万能機。音質は暖色系だが解像度も高く、バランスの良い仕上がり。
micro iDSD Signatureはポータブル兼据え置きで、バッテリー内蔵。外出先でも高品質な音を楽しめる。
シリーズ別の選び方
デスクトップで使う場合
- 予算¥30,000以下: Zen DAC V2
- 予算¥50,000〜100,000: NEO iDSD
- アンプ追加前提: Zen DAC V2 + Zen CAN のスタック構成
外出先で使う場合
- スマホ接続: GO bar(有線)またはGO blu(Bluetooth)
- 高音質重視: micro iDSD Signature
ストリーミング中心
Zen Streamをネットワークトランスポートとして使い、Zen DACやNEO iDSDに接続する構成が可能。Roon ReadyやTIDAL Connectに対応している。
他ブランドとの比較
Toppingがフラットで測定値重視なのに対し、iFiは聴感重視で暖色系。どちらが良いかは好みの問題だが、以下の傾向がある。
- 分析的な音が好き: Topping、SMSL
- 音楽的で温かい音が好き: iFi
- 独自機能(XBass等)を使いたい: iFi
まとめ
iFiの製品はシリーズごとに用途が明確に分かれている。据え置きならZenまたはmicro、ポータブルならGO。暖色系で聴き疲れしない音を求めるなら、iFiは有力な選択肢だ。