DACからノイズが出る原因と対策
DACから発生するノイズの種類別に原因を特定し、具体的な対処法を解説します。
2025.12.22 · 3 分で読める
ノイズの種類を特定する
DACから出るノイズにはいくつかの種類があり、それぞれ原因と対策が異なる。まずはどのタイプのノイズかを確認しよう。
ホワイトノイズ(サー)
一定の「サー」という音が常に聞こえるタイプ。信号がない状態でも鳴り続ける。
主な原因:
- DACのアンプ部のノイズフロアが高い
- 高感度イヤホンで使用している
- ゲイン設定が高すぎる
対策:
- ゲインをLowに切り替える
- 感度の高いIEMを使う場合はiFi iEMatchなどのアッテネーターを挟む
- DACのヘッドホン出力ではなく、ライン出力から別のアンプに接続する
ハムノイズ(ブーン)
低い「ブーン」という持続音。50Hzまたは60Hzの周波数で発生する。
主な原因:
- グラウンドループ
- 電源の問題
- 近くの電源アダプターやモニターからの干渉
対策:
- USB接続している場合、USBアイソレーター(iFi iDefender+など)を試す
- DAC本体とPC・モニターの電源タップを分ける
- 3ピン→2ピン変換アダプターでグラウンドを切る(安全面に注意)
- フェライトコアをUSBケーブルに取り付ける
ポップノイズ(プチプチ)
再生中に不規則に「プチ」「パチ」と鳴る。
主な原因:
- USBの転送エラー
- ドライバの問題
- サンプルレート切り替え時の処理不良
- USBケーブルの品質
対策:
- USBケーブルを別のものに交換する
- PCのUSBポートを変更する(フロントパネルよりリアパネルが安定)
- DACのドライバを最新に更新する
- OS側のオーディオ設定でサンプルレートを固定する
- USBバッファサイズを調整する(Windowsの場合)
デジタルノイズ(ジー、ピー)
高周波の「ジー」や「ピー」という音。
主な原因:
- USB給電のノイズ
- PC内部のEMI(電磁干渉)
- 安価なUSBハブの使用
対策:
- セルフパワーのUSBハブを使用する
- USB電源フィルター(iFi iPurifier3など)を導入する
- 光デジタル(Toslink)接続に切り替えてPCと電気的に分離する
根本的な対策
上記の対策で改善しない場合は以下を検討する。
- 光デジタル接続: PCとDACを電気的に完全分離できるため、USB由来のノイズをすべて排除できる
- 外部電源の使用: USB給電ではなく、ACアダプター対応のDACに乗り換える
- DDC(Digital-Digital Converter)の導入: USBレシーバーの品質を改善できる
まとめ
ノイズの種類を正確に特定することが対策の第一歩だ。多くの場合、ケーブルの交換やUSBポートの変更、グラウンドループの解消で改善する。